NieR Re[in]

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『赤は鬼の力を宿し、黒は悪魔の力を宿す』
この伝説の通り、墨と朱を一定の法則に従って
用いることで、装具の効果が飛躍的に高まる。

ただし塗料の作成には正体不明の
商人しか扱っていない『何か』が必要。
その商人はいかなる時代、いかなる場所でも
変わらぬ姿で行商を続けているという。 この伝説の通り、墨と朱を一定の法則に従って 用いることで、装具の効果が飛躍的に高まる。 ただし塗料の作成には正体不明の 商人しか扱っていない『何か』が必要。 その商人はいかなる時代、いかなる場所でも 変わらぬ姿で行商を続けているという。 あれは鬼、いや悪魔だ 鬼だ 悪魔だ 黒緋を纏った者のことではない いや 確かにそいつも鬼の如き強さだが そうではない 確かに見た あの商人が 自らの血を混ぜるところを

絶望に追いこまれ、命を失いつつも、
最後まで戦い抜いた者達。
彼らの装備には強い遺志が宿り、
次に纏う者に力を貸すと信じられている。

不思議なことに、これらの装備は
追い詰められた者の前に
ひとりでに現れるという。
『その資格がある』と言わんばかりに。 抵抗 反抗 歯向かう 盾突く 方法など選べない 選んでいたら全てを失くす 破れ 欠け 千切れていても 追い詰められた者達が 最後に抱く希望 それが奴の糧

神を封じた際に流れる『涙』と呼ばれる液体。
金色に輝くその液体を用いることで、
あらゆる鋼や布は光り輝き、神秘の力を得る。

鎧にすればあらゆる武器をはじき、
衣服にすれば銃弾を通さない。
また着用者には時折、神の声が聞こえるという。
人知の及ばない言語のため詳細はわからないが、
その声を聞いた者は『神に祝福されている』と
いう確信を得るに至るようだ。 捕縛 寸断 破潰 抉剔 拝領しよう その肉を その躰を 余す事無く 涙の一滴さえも

古来より、人々は仮面によって心を覆い隠し、
面に描かれた存在をその身に降ろすことで、
神秘の力や無敵の膂力を得た。

殆どはただの面だが、中には本物もある。
魔獣の薄皮が縫い込まれたもの。
柄自体が特殊な力を持つ文様のもの。
未知の技術が使われたもの。
それらを被れば、奇跡の力が手に入る。
代償は計り知れないが…… 逃げろ！ 長く着けすぎたんだ！ あいつは変わっちまった！ 俺達の知らない何かに 乗っ取られちまった！ 逃げろ！ でなきゃ殺せ！ 仮面を壊せ！ 俺達まで変わる前に！

それは外部からの影響なのか、
内なる意思の顕れなのか。
人は、通常では知覚できない
形而上の力に気づくことがある。

気づきの糸を手繰り寄せ、
己の物としたとき……
彼らはその力に相応しい姿を得る。 奇跡 不思議 神秘 天啓 呼び方は数あれど 稀なるものに変わりはない 形而下の者には解せぬ 不可知の力 手を伸ばした者だけが 我が物にできる

どのような理由でも、
浜辺で厚着はやめた方がいい。
力を借りたいと思うならなおさらだ。

海と仲良くしたいなら、それ相応の
格好というものがある。
礼節を守り、畏怖を忘れなければ、
海はあなたの味方になってくれる。 潮騒に潜む声 深淵へ誘う歌 無間の海 無限の闇 敬意を払え 礼儀を見せよ そこに御座す支配者に 足を呑まれたくないのなら

異なる世界、違う時代。
形は違えども、
「礼服」と呼ばれる服があった。

けれどそれは、
衆人の知るものとは違う。
着用者を輝かせる物ではあっても、
その灯は蝋燭の如く、
ひとときの光に過ぎないのだから。 三千世界に通ず とある儀式 其に用いられるは 深き宇宙の闇と 星々の光を模した服 暗闇の航海を 微かでも照らす 光となりて歩む為 いずれ潰える定めでも

どこの世界の物だろうか。
誰が身に着けていた物だろうか。

ここではないどこかから流れ着いた、
正体不明の異装。
敵意も悪意も感じない。

それは見知らぬ誰かからの助力。
理不尽な運命に翻弄される旅人への、
救済の意思。 どこかで見たような けれど誰が着ていたのか どこかで聞いたような けれど誰が話していたのか 知る術はない 知る筈もない しかしその服は 肌に馴染み力を与える 奇妙な程に

どこの世界の物だろうか。
誰が身に着けていた物だろうか。

ここではないどこかから流れ着いた、
正体不明の異装。
敵意も悪意も感じない。

それは見知らぬ誰かからの助力。
理不尽な運命に翻弄される旅人への、
救済の意思。 どこかで見たような けれど誰が着ていたのか どこかで聞いたような けれど誰が話していたのか 知る術はない 知る筈もない しかしその服は 肌に馴染み力を与える 奇妙な程に

どこの世界の物だろうか。
誰が身に着けていた物だろうか。

ここではないどこかから流れ着いた、
正体不明の異装。
敵意も悪意も感じない。

それは見知らぬ誰かからの助力。
理不尽な運命に翻弄される旅人への、
救済の意思。 どこかで見たような けれど誰が着ていたのか どこかで聞いたような けれど誰が話していたのか 知る術はない 知る筈もない しかしその服は 肌に馴染み力を与える 奇妙な程に

続く戦争の中で、安寧を知らずに育つ子供たち。
かつて一人の男が、それを嘆き立ち上がった。
私財をはたいて街を飾り付けたのだ。
輝く景色に見とれ、人々は争いを忘れたという。

時が流れた今でも、彼の意思は受け継がれている。
平和を願う者、人々の幸せを願う者は、
その装いで想いを示すのだ。
街が輝きに包まれた、あの冬の夜を思いながら。
鐘を鳴らそう ごちそうを食べよう 綺麗に着飾ろう 今宵は誰もが幸せに過ごす日 一夜だけの夢幻 歌え 祈れ いつか平和になるよう 夢を現とするために

東の国に伝わる風習。
それは年の区切りに行われた。
罪と穢れを洗い流し、装いを改め威儀を正す。
明日への祈りと、昨日までへの感謝を胸に。

晴れ着と呼ばれたその装いは、ある種の戦闘装束だった。
来年の今日も生きているかなど分からない。
だから人々は、衣服の力を借りて祈りを捧げるのだ。
新たな年でもまた、生き延びられるように。
日が昇る 月が霞む 明日が来る 今日が去る 新しい年の始まり 今迄の年の終わり 境目ばかりを気に掛けるのは 堂々巡りの中で何もかも見失わぬために

どこの世界の物だろうか。
誰が身に着けていた物だろうか。

ここではないどこかから流れ着いた、
正体不明の異装。
敵意も悪意も感じない。

それは見知らぬ誰かからの助力。
理不尽な運命に翻弄される旅人への、
救済の意思。 どこかで見たような けれど誰が着ていたのか どこかで聞いたような けれど誰が話していたのか 知る術はない 知る筈もない しかしその服は 肌に馴染み力を与える 奇妙な程に

　　　　　　　ミ　
　　　イ　　


　　　　　　　　ツ　　
　　　　　　　　　　　　　　　ケ

　　　　　　　　　　　　　　タ 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 不明なエラーが発生しました。 Error：0D08A299

人々は何度、不可能を目にしたのだろう。
何度それを、抗えぬ道理に喩え諦めたのだろう。
如何に無謀だとしても、なお抗おうとする者もいた。

だが、誰も力を貸してはくれない。
千切れそうな身体を繋ぎ止め、戦い続ける彼等に、
最期に求めた力を与えたのは『影』だった。

自らを縛る拘束が、その影さえも縛り付ける。
己の影を縲ぎ止めた彼等は、道理を砕く力を得たという。 影と 身体 寄り添いながら 別たれた二つ 己を縛り それらを重ね 我等は道理へ牙を剥く 彼等のように しかし努々忘れるな 自ら掛けた枷は道具に過ぎず 理を逸した対価は別にある

どこの世界の物だろうか。
誰が身に着けていた物だろうか。

ここではないどこかから流れ着いた、
正体不明の異装。
敵意も悪意も感じない。

それは見知らぬ誰かからの助力。
理不尽な運命に翻弄される旅人への、
救済の意思。 どこかで見たような けれど誰が着ていたのか どこかで聞いたような けれど誰が話していたのか 知る術はない 知る筈もない しかしその服は 肌に馴染み力を与える 奇妙な程に

旅人達が纏っていた衣。
それは彼等を取籠める運命の色を示した。
避け得ぬ受難と過ち、苦悩の輪廻を。

もし、輪廻の外側へと至れる可能性があるならば。
それは本来とは相反する性質を持つはずだ。
彼等の足跡から、負の輪廻を導き出せたなら。

裏返った色は、運命を裏切るだろう。
しかしその負とは、その終着とはいかなる物か。
凍て付く歯車の動きを、解する事は叶わない。
死地 決別 殺傷 傲慢 恋慕 慙悔 憤怒 欺瞞 執心 約束 憎悪 傷痕 戦火 記憶 真実 喪失 血縁 呪縛 憧憬 離反 使命 孤独 覚醒 歪曲 仇敵 理想 宿痾 葛藤 絶念 忠誠 友情 救済 恐怖 犠牲 大過 贖罪 蜂起 志義 懐疑 栄光 慈恵 共鳴 謬錯 衝動 証明 探求 自由 渇望 信条 奇跡 痛苦 存在 秘密 哀哭

人はいつも、己を見下ろす『何か』を感じている。
天に在る超常の存在と、その恩寵を。
彼らにまみえる者は特別な存在とされ、
礼を失せぬよう、特別な衣装で着飾った。

超常の存在の力を借り、魔を打ち払うための、
言祝ぎの装い。
だが運命に見放された者たちが纏ったところで
果たして恩寵はありや、なしや…… 照覧あれ 見やれ 綺羅びやかなる御姿 正しく現身 御方の化身 我らは祝福された 恐れるものはない 戦え 戦え 戦え 祝福の下に

正しい物が、必ずしも人の求める物とは限らない。
本物が、必ずしも人に甘美を与えるとは限らない。

故に、人は時に真実を拒絶する。
心を黒く閉ざし、『存在しない者』に縋ろうとする。
それは例えば、既に潰えた可能性。見た事もない英雄。

だが、どうしてそれを責められようか。
真実に見捨てられた誰かに、幸福を与えるというのなら、
それが実在するかどうかなど、些末な事ではないか。 存在しない歴史 語られない逸話 選ばれぬ分岐 許されぬ選択 彼等はまやかしを身に纏う その色は黒く 暗く それが示す意味に 本当は気付いているのだろう？

祭りの装いは得てして華美なもの。
花の如く愛され、星の如くに謳われ
されど孤独な者達の証。

それを纏った者は衆目を集める。
観客は一挙手一投足に注目する。
喝采を浴びる綺羅星となるか、
さもなくば哀れな、道化。 彼らは役者 彼らは道化 演ずるは悲劇 演ずるは喜劇 笑え 泣け 憤れ 叫べ 客の望むままに 歓心を買わねば 消えるのみ

どこの世界の物だろうか。
誰が身に着けていた物だろうか。

ここではないどこかから流れ着いた、
正体不明の異装。
敵意も悪意も感じない。

それは見知らぬ誰かからの助力。
理不尽な運命に翻弄される旅人への、
救済の意思。 どこかで見たような けれど誰が着ていたのか どこかで聞いたような けれど誰が話していたのか 知る術はない 知る筈もない しかしその服は 肌に馴染み力を与える 奇妙な程に

正しい物が、必ずしも人の求める物とは限らない。
本物が、必ずしも人に甘美を与えるとは限らない。

故に、人は時に真実を拒絶する。
心を黒く閉ざし、『存在しない者』に縋ろうとする。
それは例えば、既に潰えた可能性。見た事もない英雄。

だが、どうしてそれを責められようか。
真実に見捨てられた誰かに、幸福を与えるというのなら、
それが実在するかどうかなど、些末な事ではないか。 存在しない歴史 語られない逸話 選ばれぬ分岐 許されぬ選択 彼等はまやかしを身に纏う その色は黒く 暗く それが示す意味に 本当は気付いているのだろう？